アニメグッズのキャラクター別実績と「凪」の人気の秘密

「ブルーロック〜EPISODE 凪〜」を支える読者は⁉
令和で一番売れているサッカー漫画「ブルーロック」金城宗幸/ノ村優介(講談社)。この作品は少年コミックジャンルに属していますが、女性にも人気です。スピンオフ作品「ブルーロック〜EPISODE 凪〜」金城宗幸/三宮宏太/ノ村優介(講談社)は、さらに女性からの支持を得ています。

今回は、「ブルーロック〜EPISODE 凪〜」を支える読者像に迫ります。下図の青線は、「ブルーロック33巻」の購入者を示しています。40代が全体の36%を占め、これは親が小学生のお子さんに購入しているケースも考えられます。続いて20代男性の購入も顕著です。赤棒は「ブルーロック〜EPISODE 凪〜6巻」の購入者です。ブルーロックの読者はいくつかのクラスタが存在しますが、この女性の20~34歳あたりは、ブルーロック購入者数とスピンオフ作品の購入者数が近い数字であり、他の層とは異なり非常に興味深いデータです。

アニメグッズ:アクリルスタンドのキャラクター別実績①購入クラスタ分析
下図は、ブルーロックのアニメグッズであるアクリルスタンドのキャラクター別の購入クラスタ。女性比率が9割と圧倒的に女性の購入者が多い。その中でも、25~34歳の年代がメインクラスタで、20~24歳がつづき、アクリルスタンドの購入者は、前段で指摘した層であることがわかります。ちなみに「潔 世一」「蜂楽 廻」「千切 豹馬」「凪 誠士郎」「御影 玲王」「糸師 凛」の中で1番売れているのは、赤い棒グラフの「凪 誠士郎」。スピンオフ作品の主人公であることが頷けます。

アニメグッズ:アクリルスタンドのキャラクター別実績②併買分析
「凪 誠士郎」購入者の併買率が最も高いキャラクターは「御影 玲王」です。同様に「御影 玲王」の併買率トップも「凪 誠士郎」で、2人の尊い関係性がファンの購入傾向に影響を与えています。どのキャラクター購入者も併買率では、「凪 誠士郎」がトップであり、その人気の高さが伺えます。

夜型ライフスタイルを楽しむ女性読者たち
ブルーロック全体の読者では、「サッカードリブル解剖図鑑」三笘薫(エクスナレッジ)や「WORLD SOCCER DIGEST」(日本スポーツ企画出版)が併買商品として上位に入っていますが、「ブルーロック〜EPISODE 凪〜」の20〜30代女性読者には含まれていません。このことから、彼女たちは他のクラスタとは異なる趣向を持っていることがわかります。夜型の生活リズムを持つ彼女たちは、夜の静かな時間や休日にゲームや読書を楽しむことで日々のリフレッシュを図っています。また、「inゼリー」「TVドリンクゼリー」「アミノバイタル」などの栄養補助食品を賢く活用する食の志向性も特徴的です。
このように、「ブルーロック」はサッカーファンや男性、ファミリー層に留まらず、特定のライフスタイルを持つ女性読者にも深く支持されています。「ブルーロック〜EPISODE 凪〜」は、彼女たちの生活や志向に寄り添うことで、作品はさらに多くのファンを獲得し続けるでしょう。
※「ブルーロック〜EPISODE 凪〜7巻」(講談社)は、2025年5月16日に発売されます。
