女性に刺さるビジネス書!ロングセラー習慣本をデータで読む

書籍のヒットにはさまざまなパターンがあります。発売直後に話題となり一気に売れるタイプもあれば、口コミでじわじわと広がるロングセラータイプもあります。

今回取り上げるのは、「ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました」堀田秀吾(朝日新聞出版)。発売から半年以上が経過した現在も、コミックを除いた書籍の販売数ランキングで常に上位に位置しているタイトルです。

なぜ、ここまで売れ続けているのか。なぜ「習慣本」は今もなお読者に選ばれるのか。
CANTERAの購買データをもとに、売上推移、購入層、併買ランキングを分析。その人気の理由を探ります。

本書の概要

本書は、「習慣化に意志の力はいらない」という考え方に基づき、ハーバード大学・スタンフォード大学・オックスフォード大学などの研究機関で証明された「科学的に証明された習慣」を112項目にまとめた自己啓発書・ビジネス書です。

人間の脳は生存本能として現状維持を好み、変化を嫌う仕組みになっています。そのため習慣が続かないのは意志の弱さではなく脳の初期設定によるものとなっています。

本書の大きな特徴は「気合や根性に頼らない習慣化」。科学的な「仕組み」によって自然に行動を変える方法を説いています。

たとえば、やる気は行動の“後”についてくる、既存の習慣に新しい行動を組み合わせる(ハビット・スタッキング)、環境を整えることで自然に行動を促す、といった脳科学・心理学の知見を、見開き完結型でわかりやすく解説しています。

取り上げているテーマも仕事効率化、勉強法、健康管理、メンタルケア、人間関係改善などと幅広いのがポイントです。
「人生が変わる習慣」を、図解付きでわかりやすく、具体的なアクションレベルまで落とし込んでいる書籍となっています。

売上数推移からみる人気度合い

出版POSデータ分析ツール:CANTERAで発売日以降の売上推移を確認すると、いくつかの特徴が見えてきました。

(売上推移分析 CANTERA調べ)

まず、発売直後から一定規模の初動を形成。その後も大きく失速することなく、安定的に売上を積み上げるロングセラー型の推移を描いています。

特に中盤以降で再び山を形成している点は注目です。テレビや新聞、ブログやYouTubeといった各種メディアで取り上げられ、それがきっかけで口コミも拡散されることとなり、常に話題となりつづけています。

累計売上の伸びも安定的に伸び続けていて、一過性の話題本ではなく、「継続的に手に取られているビジネス書」であることがデータから読み取れます。“瞬間最大風速型”ではなく、“長期的に読者と接点を持てる本” といえそうです。

女性人気が高いビジネス書

CANTERAの購入クラスタ分析をしてみると、面白い特徴が見えてきました。ビジネス書全体における構成比と比較してみると、ビジネス書は基本的に男性の購入者が多いのに対し、本書は女性購入者の構成比が高い特徴があります。

(購入クラスタ分析 CANTERA調べ)

特に40代〜50代女性がボリュームゾーン。次いで30代女性が続きます。男性読者も一定数存在しますが、男女比較では女性側の割合が明確に高い傾向が見られます。

習慣改善というテーマが、単なる自己啓発や仕事効率化にとどまらず、生活全体の最適化ツールとして受け入れられていることを示しているのかもしれません。

合わせて読みたい書籍

(併買分析 CANTERA調べ)

CANTERAの併買分析から、本書の購入者が同時期に購入している書籍の上位タイトルをご紹介します。

併買ランキング上位には、投資・思考法・マインドセット関連のビジネス書が並びます。「自己投資」「キャリアアップ」「資産形成」といったテーマとセットで読まれており、自己成長意欲の高い読者層との結びつきがうかがえます。

■「今さら聞けない投資の超基本 株・投資信託・iDeCo・NISAがわかる 改訂新版」泉美智子(朝日新聞出版)
投資初心者を対象に、株式や投資信託、iDeCo、NISAといった金融商品の基礎知識を、豊富な図解とイラストで分かりやすく解説した入門書。単なる稼ぐためのテクニックではなく、自身のライフプランに基づいた投資の意義や楽しさを伝えることに重点を置いています。

■「本当の自由を手に入れるお金の大学」両@リベ大学長(朝日新聞出版)
一生お金に困らないために必要な「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の5つの力を体系的に学べる実践的ガイドブック。資産所得が生活費を上回り、働かなくても暮らせる「経済的自由」の達成を最終目標としています。固定費の見直しや副業、新NISAを活用した投資戦略、詐欺から資産を守る方法などが具体的に記されています。

■「頭のいい人が話す前に考えていること」安達裕哉(ダイヤモンド社)
コミュニケーションにおける「思考の質」を高めるための実践書。単なる話し方のスキルではなく、他者の思考を読み信頼を得て人を動かす「社会的知性」を重視し、「とにかく反応しない」等の7つの黄金法則と、客観視や傾聴を含む5つの思考法を提唱しています。
話す前に一歩立ち止まって考えることの本質を説き、誰でも「頭のいい人」として認められ、人間関係を円滑にする手法について解説されています。

また、以前当メディアでご紹介した「業界初⁉ 発表! 2026年元旦のみの売れ筋ランキング」においても、本書籍がランクインしていました。ぜひ合わせてご覧ください。

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