アニメ化!カグラバチ購買データで解くファン心理と商品戦略

ヒットの鍵は「ファンのリアル」を知ること

2027年4月『カグラバチ』のアニメ化が決定しました。 今後のグッズ展開が加速する中、ヒット商品を生み出す鍵は「ファンのニーズの正確な把握」にあります。 そこで今回は、カタリスト・データ・パートナーズの分析ツール「CANTERA」を活用。グッズ(アクリルバッジ)の購買データを基に、ファンのリアルな行動と人気動向を紐解きます。

キャラ別(商品別)人気ランキング

まずは、CANTERAのデータを用いた「アクリルバッジ」の売上ランキング(ベスト5)を見てみましょう。

• 1位:六平 千鉱(ちひろ) / アクリルバッジA
• 2位:六平 千鉱(ちひろ) / アクリルバッジB
• 3位:香刈 緋雪(ひゆき) / アクリルバッジG
• 4位:漣 伯理(はくり) / アクリルバッジF
• 5位:柴 登吾(しば) / アクリルバッジC

堂々の1位、2位は主人公である六平 千鉱(ちひろ)が独占する結果となりました。過酷な運命に立ち向かう主人公の圧倒的な求心力が伺えます。続く3位には作中屈指の実力者である香刈 緋雪(ひゆき)、4位にはちひろと共に歩む漣 伯理(はくり)、5位にはちひろを支える柴 登吾(しば)と、物語を彩る魅力的なキャラクターたちが上位に名を連ねています。 ここまでは人気投票などでも予想しやすい結果かもしれませんが、データ分析の真価は「どの商品と一緒に買われているか」という「併買傾向」にあります。

一番人気のグッズとの併買率から見える、ファンが尊ぶ「関係性」

CANTERAでは、特定の商品を購入した人が、他にどのような商品を一緒に買っているかを分析することが可能です。
今回は、売上1位である「アクリルバッジA(六平 千鉱)」を購入した層の「併買率ランキング」を調査しました。

• 併買率1位(90%):六平 千鉱(ちひろ) / アクリルバッジB
• 併買率2位(74%):漣 伯理(はくり) / アクリルバッジF
• 併買率3位(69%):香刈 緋雪(ひゆき) / アクリルバッジG

データから浮かび上がるのは、キャラクター同士の「絆」や「関係性」を深く愛し、手元で再現したいと願うファンの熱量です。 最も一緒に買われているのは、同じくちひろのデザイン違いである「アクリルバッジB」で、なんと90%の方が同時購入しています。孤高の戦いを続けるちひろのあらゆる表情を網羅したいという、コアファンの深い愛情の表れと言えるでしょう。

そして胸を熱くさせるのが、2位と3位の存在です。2位の「漣 伯理(はくり)」は74%という高い確率でちひろと一緒に購入されています。命を懸けて背中を預け合う「最強のバディ」として成長していく二人。過酷な戦いの中で育まれた彼らの揺るぎない絆を、グッズを並べて飾ることで手元で噛み締めたいというファンの強い願いがデータからひしひしと伝わってきます。 また、3位の「香刈 緋雪(ひゆき)」(69%)は、当初は敵対関係にありながらも、死闘を経てお互いの信念を認め合い、共闘へと至る胸熱な展開を見せたキャラクターです。相反する二人が肩を並べるという、原作が魅せた最高にエモーショナルな関係性が、見事に購買行動へと直結しています。

グッズ展開の際、「誰と誰をセットで商品化するか」「ブラインド商品のラインナップにどの関係性を組み込むか」を検討する上で、こうした関係性への熱量(エモさ)を裏付けるデータは非常に強力な根拠となります。

(「関係性の消費」併買分析 CANTERA調べ)

グッズ購入者の実態と、アニメ化がもたらす市場の変化

続いて、CANTERAを用いて『カグラバチ』の「コミック購入者」と「グッズ購入者」の属性を比較してみました。

(「カグラバチ」購入クラスタ分析 CANTERA調べ)

アニメ化前の現時点において、コミック購入者の平均年齢は38歳(男女比62:38)であるのに対し、グッズ購入者の平均年齢は主要クラスタ20代後半~30代前半の34歳、男女比27:73)となっています。つまり、グッズ購入者はコミックの読者層よりも「平均年齢が若く、圧倒的に女性比率が高い」という明確な特徴が現れており、現在の『カグラバチ』グッズ市場は若年層の女性ファンが牽引していることが分かります。

今後、このコミック購入者とグッズ購入者のギャップを埋める戦略を推し進めるのか、それともアニメ化によるさらなるファン層拡大を見越したグッズ制作を進めるのか。まさに企画者の腕の見せ所と言えるでしょう。

(「鬼滅の刃」購入クラスタ分析 CANTERA調べ)

ちなみに、過去の大ヒット作である『鬼滅の刃』のデータを見てみると、アニメ化を機に購入者層が変化した前例があります。アニメ化前のコミック購入者は平均年齢31歳でしたが、アニメ化以降は38歳へと上昇し、女性比率も高まる(男性48:女性52)結果となりました。

アニメという起爆剤は、作品のファン層を劇的に拡張させます。現在、すでに女性層からの熱狂的な支持を獲得している『カグラバチ』のグッズ市場ですが、今後のアニメ放送を機に『鬼滅の刃』のような層の変化が起きるのか、市場規模がどう拡大していくのか、非常に楽しみな局面を迎えています。

「CANTERA」を活用することで、こうしたファンの深層心理や、メディアミックス前後の購買層の変化をタイムリーに捉え、多角的な分析を行うことが可能です。自社商品の企画立案へのデータ活用にご興味がございましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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