「マンガ大好き芸人」放送後に一番売れた「午後の光線」の実績

出版社の見込みを越える快進撃
以前のコラム:アメトーーク!「マンガ大好き芸人」放送後に一番売れた作品は?では、放送後1週間までの実績をご紹介しました。今回は、放送から3か月が経過しようとしている現在、最も高い伸長率を記録した「午後の光線」南寝(KADOKAWA)のその後の実績について追ってみます。
前回のコラムでは、芸人さんがプレゼンした6作品が放送直後に前週比で合計1150%の伸長率を記録したことをご紹介しました。「午後の光線」は2024年9月の発売から半年近く経過した後、放送を契機に爆発的な売れ行きを見せています。放送前後比で750%の販売実績を記録し、一度は本屋で在庫が欠品するほどの人気を博しました。再入荷後もその勢いは続いており、アメトーーク!の放送に対して出版社が予想していた売れ行きを大きく上回る結果となっていることがデータからわかります。

アメトーーク!の視聴者層⁉
放送後の購入者層を分析すると、年齢層では45~49歳が増加しました。もともと購入者の65%が女性で、女性層に支持されていた作品ですが、放送後には男性層の比率が5%増加しました。

(購入クラスタ分析/パーセント表示 CANTERA調べ)
「午後の光線」のデータからみる読者像
読者層を青年コミックの平均値と比較すると、女性比率が高いことが特徴です。特に10代、20代、30代の女性に顕著な支持を得ています。未婚率が高く、美術・アートや読書に興味を持ち、休日はペットと一緒にのんびり過ごすインドア志向のライフスタイルを送っています。また、読後のレビューから生成されたワードクラウドは、作品のイメージをつかむ手助けになるでしょう。「午後の光線」は純文学的な要素を持ちつつあることも現れています。アニメや映像化を検討されている方々には、このデータをエビデンスとしてぜひご活用いただければと思います。
