「じゃあ、あんたが作ってみろよ」TVドラマ化の効果
売上は前年同時期比3倍!ドラマ効果の実態
2025年10月からTBS系で放送が始まったドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、著者:谷口菜津子/ぶんか社の原作コミックの魅力を映像化した作品で、いよいよ最終回を迎えました。原作コミックは、最終巻の4巻が12月10日に発売。ドラマの影響から原作に手を伸ばすケースも多いはず。今回は、その売上効果に迫ります。
「料理は女性が作るもの!」という昭和の亭主関白気質の男性と自分を押し殺して「彼氏ファースト」な彼女を演じてきた女性が、プロポーズ直後に別れたことをきっかけにお互いが価値観を見直し、成長と変化をしていく恋物語。
(「じゃあ、あんたが作ってみろよ」1巻 売上推移 CANTERA調べ)「じゃあ、あんたが作ってみろよ」の1巻は、2年前の2023年12月に発売。通常は発売直後をピークに売上衰退をしていくのですが、昨年の12月に日本テレビ「川島・山内のマンガ沼」の「マンガ沼大賞2024」にノミネートされ売上の山をつくりました。ドラマ化の発表は今年の7月。発表以降も期待が高まりますが、ドラマ放送開始の10月以降は、更に急上昇。日別売上の平均値が前年同時期の約3倍に跳ね上がり、原作を読んでみたいと思わせるストーリーの良さが証明されたのではないでしょうか。
(「じゃあ、あんたが作ってみろよ」1巻 在庫推移 CANTERA調べ)この「じゃあ、あんたが作ってみろよ」のコミック1巻がどれだけ書店に並んだのかを示すグラフが、この青のグラフ。7月のドラマ化発表、ドラマ開始前の9月、10月の開始時に在庫は大きく増え、あとは小刻みに書店に追加されていったことがわかります。
男性購入率10%アップ⁉ドラマ化以降の購入層の変化
購入層の変化を見ると、当初は45~49歳の女性が中心でしたが、ドラマ化以降は女性は50代前半、男性は45~49歳が増加しました。男女比率も25%:75%から35%:65%へと変化し、男性比率が10ポイント増加。昭和末期に青春期を過ごした世代、特に男性に強い影響を与えたようです。「料理は女性が作るもの!」「じゃあ、あんたが作ってみろよ」言った記憶なのか、言われた記憶なのか..コミックを読んで、きっと、変化するきっかけにしていることでしょう。
(「じゃあ、あんたが作ってみろよ」1巻 購入クラスタ分析 赤棒:ドラマ化前 青折線:ドラマ化以降 CANTERA調べ)
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