驚きの痩せメソッドに読者の反応は?

生活習慣病ジャンルの1、2位独占!「痩せ」と「血圧」読者は同じか否か?
直近1年間(2024年3月~2025年2月)生活習慣病に関するジャンルで、日本文芸社の「1週間で勝手にシリーズ」が1、2位を独占しています。2022年の発売以降、ロングセラーで売れ続けているのは、内臓脂肪の名医・栗原毅による「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(以下:痩せ本)。シリーズ第2弾は、薬に頼らない医療理念の第一人者・加藤雅俊の「1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法」(以下:血圧本)。この2冊を取り上げます。

読者を比較すると(画像参照 赤棒:痩せ本、青線:血圧本)痩せ本は20代から始まり、40代後半~50代前半がピーク。血圧本は、40代前半からはじまり70代前半まで幅広く支持されています。平均年齢は痩せ本が53歳、血圧本が59歳で、血圧本の方が高め。男女比は痩せ本が男性3:女性7、血圧本が男性4:女性6と若干男性比率が上がります。年齢・性別ともに、重なる部分は多いですが若干ズレていることがわかります。
痩せ本:チョコレートを食べる&お茶を飲むだけ!? 読者の反応は?
食べ歩きや料理も楽しみながらのライフスタイルが伺える痩せ本の読者ですが、痩せ本の注目ポイントは「チョコレートを食べる&お茶を飲むだけ」という驚きのメソッド。この方法を実践する読者の忠実さは併買情報から伺え、食品・飲料部門の併買第1位はズバリ、明治の「チョコレート効果」。健康に配慮して作られた高カカオポリフェノールを含むチョコレートで、高カカオチョコレートが脂肪を減らす効果があると提唱する著者の想いが読者にしっかり届いています。また、茶カテキンが脂肪の燃焼を促す作用があることから、「伊右衛門」「おーいお茶」「綾鷹」といった緑茶も見事、上位にランクインしていました。

血圧本:読者の頑張り。そして..その気持ち、わかります。
血圧本の読者はジョギングやウォーキング、ゴルフを好むアクティブなライフスタイルを持っています。血圧を下げる効果があるとされる特定保健用食品の「胡麻麦茶」や多くのGABAを含んでいる「カゴメトマトジュース」が読者の飲料併買の上位にランクイン。痩せ本でも併買されていた明治「チョコレート効果」、「おーいお茶」もあり、このあたりは読者が重なっているかもしれません。ただ特徴的なのは「-196」や「こだわり酒場」などのアルコール飲料も上位にランクインしている点です。これは、読者が血圧を意識しつつも、アルコールを楽しむことを反映しています。やめられないが、血圧は下げたい。その気持ち..わかります。
