赤本データで読み解く人気大学ランキング2026

受験生はどの大学を目指しているのか?

大学受験対策の定番として知られる「赤本」(教学社)。実際に購入された赤本の売上データは、受験生がどの大学を受験候補として考えているのかを映し出す貴重な行動データでもあります。

今回は、2026年3月1日から8月9日までの販売実績をもとに、大学単位で集計した赤本売上ランキングを作成しました。学部別ではなく大学単位で売上数を合算しているため、2027年度入試に向けてどの大学に受験生の関心が集まっているのかを俯瞰することができます。

ランキング作成 CANTERA調べ

全国ランキングでは、早稲田大学が首位となりました。続いて慶應義塾大学、明治大学がランクインしており、首都圏の有力私立大学への高い関心がうかがえます。また、同志社大学や立命館大学、神戸大学といった関西圏の人気大学も上位に入り、全国規模で受験生を集めていることが分かりました。さらに東北大学や一橋大学などの国公立大学も上位に位置しており、難関大学への志望動向が色濃く表れています。

地域別ランキングで見えてくる受験生の特徴

興味深いのは、地域別に見ると全国ランキングとは異なる特色が現れることです。

ランキング作成 CANTERA調べ

北海道では北海道大学が圧倒的な存在感を示しました。小樽商科大学や北海道教育大学など地元の国公立大学も上位に入り、地元志向の強さが感じられます。一方で、早稲田大学や東北大学も上位にランクインしており、首都圏や東北地方の難関大学を目指す受験生も一定数存在しているようです。

関東では、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、中央大学といった首都圏を代表する私立大学がランキング上位に集中しました。全国ランキングでも上位に名を連ねた大学が多く、関東エリアが全国の受験市場を牽引していることが分かります。

一方の近畿では、同志社大学、関西大学、立命館大学、関西学院大学が上位を占めました。いわゆる関西を代表する私立大学群への支持が強く、関東とは異なる受験市場が形成されています。また神戸大学や大阪大学、大阪公立大学といった国公立大学も上位に入り、私立大学と国公立大学がバランスよく選ばれている点も特徴的です。

中国・四国では広島大学や岡山大学、愛媛大学など地域の中核大学が存在感を示しました。九州では九州大学を筆頭に、福岡大学や熊本大学などの人気が高く、地域ごとに受験生が進学先として重視する大学が異なることが見て取れます。

赤本データから見える2027年度入試

全国ランキングをみると、受験生の関心は首都圏や関西圏の有力大学に集中しているように見えます。しかし地域別ランキングまで掘り下げると、各エリアの中核大学がしっかり支持を集めていることも分かります。
実際に購入という行動を伴うデータだからこそ、受験生がどの大学を真剣に検討しているのかを映し出しています。今回のランキングからは、「全国区の人気大学への憧れ」と「地元の有力大学への安心感」という、受験生の二つの志向が共存している姿が見えてきました。
2027年度入試に向けて受験生の志望動向がどのように変化していくのか。今後の赤本ランキングの推移にも注目していきたいところです。

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