2026年上半期ランキング コミック1巻編

コミック市場を動かした“1巻”たち――その顔ぶれを振り返る

今年もすでに折り返しを迎え、数え切れないほどの新作が書店を賑わせてくれましたが、読者の心を最初に掴む「第1巻」。物語の扉を開く1巻が、どれだけ多くの人に選ばれたのか―それは作品の未来を占う重要な指標にもなります。2026年の上半期ランキング「コミック1巻編」では、今年のコミックシーンを象徴するトップランナーたちを、ランキング形式でとりあげます。(対象期間:2026年1月1日~6月30日)

・『2025年 年間ランキング コミック1巻編(CANTERA調べ)』は、こちらから

2026年上半期のランキングを発表

注目の第1位に輝いたのは、「呪術廻戦」の“68年後の未来” を舞台にした公式スピンオフ『呪術廻戦≡モジュロ』(原作:芥見下々、作画:岩崎優次/集英社)です。2026年1月5日の発売以来、13週連続で首位をキープ。この勢いはいつまで続くのか!?と弊社コラムでも注目をさせていただきました。

・コラム:『「首位争奪戦」 CHOPPER’sか、ジャンプ新星か』は、こちらから

続く第2位には、国民的作品からのスピンオフとなる『ONE PIECE CHOPPER’s 1』(原作:「ONE PIECE」(尾田栄一郎)より/集英社)がランクイン。さらに第3位には、マンガ大賞2026の大賞を受賞した『本なら売るほど』(児島青/KADOKAWA)がランクイン。第1巻の発売日は前年の2025年1月15日ですが、再評価され見事上位に食い込む大健闘をみせました。

・コラム:『マンガ大賞2026、大賞発表後の広がりを読み解く』はこちらから

・コラム:『出版社の垣根を越えて 本好きの心に刺さる本と人の物語』はこちらから

そして4位以下を見渡すと、『日本三國』(小学館)、『黄泉のツガイ』(スクウェア・エニックス)、『正反対な君と僕』(集英社)、『多聞くん今どっち⁉』(白泉社)等のいずれも2022年に1巻が発売された作品が2026年のTVアニメ放送を機にコミック販売も再燃しています。アニメの熱狂が原作コミックの売上も力強く牽引していることがわかります。

ランキング作成 CANTERA調べ

世代ごとに選ばれた“推しの1冊”とは?

2026年のコミック市場も世代ごとに異なる「熱狂」が浮かび上がります。

ランキング作成 CANTERA調べ

全体ランキング1位に輝いた『呪術廻戦≡モジュロ』は、全年代に支持される圧倒的な存在感を示しました。2位の『ONE PIECE CHOPPER’s 1』は、50・60代では『本なら売るほど』に上位を明け渡し、10代に至っては9位という結果に。一方、10・20代では『超かぐや姫!』(KADOKAWA)、『恋と呼ぶにはささやかですが』(スクウェア・エニックス)、『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』(KADOKAWA)が上位にランクイン。10・20代の若年層を含め30・40代からも支持をされているのが『さむわんへるつ』(集英社)、『灰宮先輩は怖くてかわいい』(スクウェア・エニックス)。広い世代に支持をされていることが全体ランキングに影響していることが読み取れます。「クローズ」「WORST」に続く新たな伝説!高橋ヒロシ『ダストランド』(秋田書店)は、6月発売にも関わらず40・50代の上位に食い込み、この世代からの圧倒的な人気が伺えます。50・60代では、『本好きの下剋上 第五部「途絶えた知識を繋げよう!」司書になるためには手段を選んでいられません』(TOブックス)、よしながふみ『Talent-タレント-』(集英社)、しげの秀一『昴と彗星』(講談社)がランクインして、各世代で特徴のある結果となりました。こうした世代ごとの嗜好の違いや、賞の受賞・アニメ化による過去作の再ブレイクなどから、2026年もコミックシーンの多様性がはっきりと見えてきます。

アニメ化は4年後の2030年?

2022年に1巻が発売された作品が、今年のアニメ放送によってランキングに再浮上してきました。この「4年越しのアニメ化」は、ファンにとっても、ファンに届ける側にとっても見逃せないトレンドでしょう。いまやコミックは読むだけでなく、アニメやグッズへと広がる「IPの源泉」。そんな中、次のヒットを占う最重要指標として注目されているのが、原作の「推し活度」です。発行部数などの数字だけでは、アニメ化のあとに「グッズが売れるか」「イベントが成立するか」までは見えてきません。そこで役立つのが、読者分析ツール「ANDONE」 が持つデータです。「推し活度」とは、単なる購買行動を超えて、「キャラを応援したい」「魅力を語りたい」というファンの愛の強さ(熱量)を数値化したもの。今回、上位30位にランクインした作品の「推し活度」を特別に大公開。ファンに届ける側の方、気になるタイトルはありましたでしょうか?ぜひチェックしてみてください。

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・コラム:『漫画は「本」ではなく「IPの源泉」である』はこちらから

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