第三次紅茶ブームで売れている本とは?

飲み物本ランキングから見える紅茶人気

2025年、日本紅茶協会は「第三次紅茶ブーム」の到来を発表しました。

コンビニ各社が紅茶商品を強化し、ゴンチャなどのティーカフェは拡大。アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」や和紅茶人気も追い風となり、紅茶への注目は2026年に入っても、これまで以上に高まっています。

そうした流れは、書籍市場にも表れているのでしょうか。
直近1年間の飲み物本ランキングを見てみると、TOP10の中に紅茶本が2冊ランクイン。コーヒー、日本酒、ワイン、ウイスキーなどの人気ジャンルが並ぶ中で、紅茶本が2冊ランクインしていることは、現在の紅茶人気の高さを感じさせます。

ランキング作成 CANTERA調べ

8位の『おいしく学ぶ 紅茶のきほん 紅茶検定公式テキスト』(実業之日本社)は、2025年発売。紅茶の歴史や産地、茶葉の特徴、おいしい淹れ方などを体系的に学べる紅茶検定の公式テキストで、第三次紅茶ブームの中で登場し、現在最も売れている紅茶本となっています。9位の『紅茶の大事典』(成美堂出版)は2013年発売。世界の紅茶産地や茶葉の種類、紅茶文化まで幅広く紹介する一冊で、10年以上前の本でありながら現在も売れ続ける紅茶ジャンルの定番書です。

入門者向けの新刊と、知識を深めたい読者に支持される定番書。その両方がランキングに並んで入っていることからも、現在の紅茶市場の広がりがうかがえます。

紅茶ブームを支えるのは20代後半から30代女性

購入クラスタ分析 CANTERA調べ

『おいしく学ぶ 紅茶のきほん 紅茶検定公式テキスト』の購入者データを分析すると、25〜29歳の女性が最大のボリュームゾーンとなっており、30代前半・後半も高い割合を占めています。

ゴンチャをはじめとするティーカフェや、アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」が広がる中で、現在の紅茶人気を支えている層とも重なります。

更に『おいしく学ぶ 紅茶のきほん 紅茶検定公式テキスト』購入者が併買している書籍をみてみると『紅茶の大事典』はもちろん、『はじめての和紅茶ガイド 探し方・買い方・いれ方・楽しみ方』(グラフィック社)、『いつもの紅茶がもっとおいしくなる本 ティーバッグから始める紅茶ライフ』(時事通信社)、『もっとおいしい紅茶を飲みたい人へ WHAT A WONDERFUL TEA WORLD!』(主婦の友社)といった書籍も多く購入されていました。

併買分析 CANTERA調べ

特に『はじめての和紅茶ガイド』が上位に入っている点は印象的で、近年は和紅茶専門店やイベントも増えていますが、書籍データからも国産紅茶への関心の高まりが感じられます。

第三次紅茶ブームは「知る楽しさ」が支えている

1980年代後半の第二次紅茶ブームは、「キリン午後の紅茶」に代表されるように紅茶飲料の普及が大きな役割を果たしました。

今、実際に売れているのは、紅茶をきっかけに知識や体験を広げる本です。

和紅茶の魅力を知りたい。
茶葉や産地の違いを理解したい。
いつもの一杯をもっとおいしく味わいたい。
そんな関心が購入行動に表れているように見えます。

第三次紅茶ブームを支えているのは、紅茶そのものの人気だけではありません。
紅茶を知る楽しさ、そして紅茶をより深く味わう楽しさ。
それこそが、現在の紅茶人気の背景にあるのではないでしょうか。

▼第三次紅茶ブームでわかったこと

・直近1年間の飲み物本ランキングでは紅茶本が2冊TOP10入り
・最も売れている紅茶本は『おいしく学ぶ 紅茶のきほん 紅茶検定公式テキスト』
・『紅茶の大事典』は2013年発売ながら現在も支持されている
・購入者の中心は20代後半から30代女性
・『はじめての和紅茶ガイド』『いつもの紅茶がもっとおいしくなる本』『もっとおいしい紅茶を飲みたい人へ WHAT A WONDERFUL TEA WORLD!』なども併せて購入されている
・書籍データからは、紅茶人気の広がりとともに、紅茶をより深く楽しみたい読者の増加が読み取れる
※CANTERA書籍データ分析より

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