なぜ人気IPでも遊技機化で苦戦するのか?
近年、遊技機業界では漫画・アニメ・ゲームなどのIP(知的財産)の重要性がますます高まっています。
一方で、多くのIP担当者から聞かれるのが、
・人気IPを採用したのに期待したほど反応が得られなかった
・発行部数や知名度だけでは判断が難しい
・自社で押さえるべきIPを探すのに時間がかかる
という悩みです。
かつては発行部数やアニメ化実績が有力な判断材料でした。
しかし、IPの数が増え、ユーザーの嗜好も多様化した現在、それだけでは十分とは言えなくなっています。
そこで注目されているのが、「実際にコミックを購入した読者はどんな人なのか」を分析する読者データの活用です。
結論
遊技機メーカーのIP選定で重要なのは、
「どれだけ人気か」ではなく、「誰に人気か」を把握することです。
発行部数だけでは、遊技機ユーザーとの相性は見えてきません。
そこで有効なのが、実際の購買行動に基づく読者データです。
アンケートで「好き」と回答した人ではなく、実際にお金を払って購入した読者を分析することで、IPの支持層や特徴をより正確に把握できます。
なぜ実購買データが重要なのか
ケース① 自社で次のIP候補を探す場合
遊技機メーカー自身が次の版権候補を探すケースでは、「なぜそのIPを選ぶのか」を商品企画部が社内で説明する必要があります。
実際には、一般的に発表される発行部数やアニメ化が決まった、SNSで話題になっているといった情報から候補を絞り込むことも少なくありません。
しかし、それだけでは説得力に欠ける場合があります。
次に伸びる作品をいち早く情報として押さえたい、3年後も安定して人気のありそうなIPを探したい、自社が開発すべき条件に合うIPを発見したいという声も聞かれます。
そんな時に活用できるのがCANTERAとANDONEです。
CANTERAでは、作品ごとのリアルタイムの実売数を日別単位で確認できます。日々の動きを過去を振り返りながら確認することもできます。ジャンル等の条件設定をして人気のタイトルを絞り込むこともできます。また作品ごとの読者の年齢・性別や併買作品も期間を指定して把握をすることができます。
さらにANDONEでは、読者の趣味・関心、ライフスタイル、消費傾向まで読者像を深掘りして把握することができます。コミック市場を俯瞰して、各作品のポジションを把握するメニューもあります。
例えば過去に自社でヒットしたIPがある場合、その作品と候補作品を比較することで、「過去に成功したIPと近い読者層が支持している」という根拠を示すことができます。もちろん、他社のヒットIPとの比較も可能です。
担当者の感覚やSNS上の盛り上がりだけではなく、『実際に購入した読者データをもとにIP選定の理由を説明できる』
これが実購買データの大きな価値です。
ケース② 出版社からIP提案を受ける場合
一方で、出版社から「この作品はいかがでしょうか」とIPが持ち込まれるケースもあります。
しかし、タイトル名と作品概要だけでは判断に迷うことも少なくありません。人気作品と聞いても、本当に遊技機ユーザーと親和性があるのかは分からないからです。
そんな時でもCANTERAを活用すれば、実売数はどれくらいか、購入者は何歳くらいか、男女比はどうかを、自社ですぐ確認できます。
さらにANDONEでは、どんな趣味を持つ読者で、どのような価値観を持つのか、他にどんな作品を購入しているのかまで把握することができます。
つまり、「人気作品か」ではなく、「どんなファンに支持されている作品か」を評価できるようになります。発行部数や知名度だけでは分からない、「遊技機ユーザーとの相性」を見極める判断材料として活用できます。
ケース③ 出資判断を行う場合
現在、遊技機メーカーでは、アニメ製作委員会への出資といった判断を求められる場面も増えています。「面白そうだから」「話題になっているから」だけでは、社内説明が難しいことも少なくありません。
実売数はどれくらいか、読者の年齢・性別はどうか、どのような趣味・関心を持つ層に支持されているのか、他にどんな作品を購入しているのかを把握することで、そのIPがどのような層に支持されているのかを定量的に説明できます。
さらに、過去に自社で成果のあったIPや他社のヒットIPと比較することで、「なぜこのIPに出資すべきなのか」という根拠を補強することもできます。担当者の感覚ではなく、実際に購入した読者データをもとに説明できる。これが出資判断における実購買データの価値です。
Q&A
Q. 発行部数が多ければ安心ではないのですか?
A. 発行部数は重要な指標ですが、それだけでは十分ではありません。同じ100万部の作品でも、支持している読者層は大きく異なります。遊技機化を検討するうえでは、「どれくらい売れているか」だけでなく、「誰が買っているのか」を把握することが重要です。実購買データを見ることで、年齢・性別だけでなく、読者の趣味や消費傾向、他に支持している作品なども把握できるため、IPとの相性をより立体的に評価できます。
Q. アニメ化作品なら安心ですか?
A. アニメ化は有力な判断材料ですが、それだけで成功が約束されるわけではありません。アニメ化によって認知度や話題性は高まります。しかし、「認知されていること」と「遊技機ユーザーに支持されること」は別です。実際に購入している読者層を分析することで、どのようなファンに支持されている作品なのかを把握でき、より納得感のある判断につなげることができます。
Q. データを使えばヒットIPを予測できますか?
A. データだけで未来を予測することはできません。ただし、実売数の推移や読者属性、趣味・関心、併買傾向などを把握することで、「なぜそのIPを選ぶのか」を定量的に説明できるようになります。勘や話題性だけに頼らず、意思決定の根拠を増やせることが実購買データの価値です。
Q. アンケートデータとの違いは何ですか?
A. 実際に購入した人を分析できる点です。アンケートでは「好き」と回答した人の意見を把握できますが、実購買データでは実際にお金を払って購入した人の行動を分析できます。そのため、支持層の実態をより具体的に把握しやすく、IP選定や比較検討の参考情報として活用できます。出版社も日常的に使用しているデータベースですので、共通言語としての役割も果たすため、アンケートデータよりアドバンテージがあります。
おわりに
遊技機メーカーのIP選定では、発行部数や知名度、アニメ化実績といった指標が今後も重要であることに変わりはありません。
しかし、IPが増え、ユーザーの嗜好が多様化する中で、それらの情報だけでは判断が難しい場面も増えています。
だからこそ、これからは「どれだけ人気か」だけでなく、「誰に人気なのか」という視点が重要になります。
実購買データを活用することで、IPの支持層や特徴を定量的に把握し、自社の過去ヒットIPとの比較や、出版社から提案された作品の評価、出資判断の根拠づくりに活用できます。
人気作品を探す時代から、ファンを理解する時代へ。
CANTERAとANDONEは、そのための新しい判断材料を提供します。
・コラム:『遊技機向きIPはデータで探せるのか?喫煙率とギャンブル』は、こちらから
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